0994-42-7830
対応時間
月~金 9:00~18:00 土 10:00~16:00
定休日
日・祝日

借金を踏み倒しすることのリスクや時効について/藤尾法律事務所

鹿屋市・曽於市で法律相談をするなら|藤尾法律事務所 > 借金問題 > 借金を踏み倒しすることのリスクや時効について

借金を踏み倒しすることのリスクや時効について

借金の踏み倒しを考えている方からご相談をいただくことがあります。

しかしながら、借金の踏み倒しにはリスクが伴うものとなっています。

もし借金の踏み倒しをする場合には、解決するためのものは消滅時効のみとなっています。

 

本記事では、借金を踏み倒すリスクや消滅時効の制度について詳しく解説をしていきます。

借金を踏み倒すリスク

借金を踏み倒すと消費者金融やクレジットカードの会社から督促や取り立てが行われることとなります。

しかしながら、これらを無視していると以下のようなリスクを伴うこととなります。

 

・遅延損害金が増える=借金が増える

借金の返済が滞っている場合には利息が発生するとともに、遅延損害金も発生することとなります。

そして、遅延損害金は利息よりも利率が高くなっていることが多く、年数が経過するごとに借金が膨らんでいくこととなります。

 

・裁判を起こされると財産を差し押さえられる

貸金業者やクレジットカード会社は、督促をしても無視され続けると裁判を起こしてくるケースがあります。

この裁判も無視すること自体は可能となっていますが、判決が出た場合には、その判決に従って財産を差し押さえられることとなります。

 

・信用情報に影響が出る

借金を踏み倒した場合には、信用情報機関に事故情報が登録されることとなります。

いわゆるブラックリストと呼ばれているものです。

 

この事故情報が記録された場合には、新たにカードを作成したり、ローンを組んだり、分割払いができなくなってしまうというリスクがあります。

 

消滅時効とは

消滅時効とは、ある一定の期間を経過することによって、権利が消滅するものとなっています。

消滅時効は、主観的起算点と客観的起算点の2種類があります。

主観的起算点は、債権者が権利を行使できることを知ったときから5年、客観的起算点は、債権者が権利を行使できるときから10年となっています。

 

この起算点は、いずれか早い方が適用されることとなります。

 

消滅時効にはそのほかにもありますが、一般的な住宅ローンや借金などについては、この起算点が適用されることとなります。

 

消滅時効は中断したり、更新することはできるか

消滅時効が中断されたり、期間が更新されたりすることはあるかといったご質問をいただくことがあります。

消滅時効は、ある一定の行為が行われることによって、中断や更新が行われます。

 

これを「時効の更新」「時効の完成猶予」といいます。

 

●承認

債務者が借金を返済すると、その時点で時効の期間が更新されます。

借金の返済が借金の存在を承認したとされ、返済日からまた新たに時効の起算点がリセットされることとなります。

 

●裁判上の請求

債権者が債務者に対して債権の支払いを求める訴えを起こした場合には、裁判中に時効期間が満了するものであったとしても、裁判の結果が出るまでの間は、時効の完成が猶予されることとなります。

さらに、裁判の結果が出た時から、時効が更新されます。

 

●催告

債権者が債務者に対して催告を行った場合、催告後に時効期間を満了した場合であっても、債権者が訴えを提起し、裁判の結果が出るまで時効の完成が猶予されます。

また、裁判の結果が出た時から、時効が更新されます。

 

●裁判上の催告

債権者が債務者に対して、債権の支払いを求める訴えを起こしたものの、訴えを取り下げた場合には、訴えを起こしたときから訴えを取り下げたときまでに加えて、訴えの取り下げ後6ヶ月は「裁判上の催告」として、時効の完成が猶予されます。

 

その後、再度訴えを起こした場合に、裁判確定まで時効の完成が猶予され、裁判の結果が出ると時効が更新されることとなります。

 

 

消滅時効を主張するためには、一定の期間を経過するだけではなく、その期間内に訴えを提起されていないことが条件となります。

また、これらの条件を満たしているだけではなく、時効の援用というものをしなければなりません。

 

鹿児島県鹿屋市にある藤尾法律事務所では、鹿児島県を中心に法務を取り扱っております。

借金問題についても専門的に取り扱っているため、借金問題でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。

当事務所が提供する基礎知識

  • 離婚時の親権の決め方|父...

    親権とは、未成年の子がいる場合に、その子が成年して社会人となることができるように世話をして監護する「身上監護権」と、未成...

  • 示談交渉のポイント

    ●示談交渉のポイント■示談とは交通事故が発生した場合、当事者同士で話し合い解決を図ることを示談といいます。示談は契約の一...

  • 自己破産すると奨学金の返...

    自己破産すると、奨学金の返済はどうなるのでしょうか。 自己破産手続きを行った場合、他の借金と同じく、免責の許可...

  • 住宅ローンがあった場合の...

    数ある離婚問題の中でも、とりわけ話し合いが複雑化しやすいのが「住宅ローン問題」です。お住まいの住宅にローンが残っている場...

  • 別居中に不倫された場合、...

    ■不倫されれば原則的には慰謝料が発生する夫婦には、配偶者以外の人と性的関係を結ばない義務(貞操義務)があります。そして、...

  • 成年後見制度とは

    精神疾患などによって判断能力を十分に備えていない人の場合、その人の預貯金や不動産などの財産を管理したり、介護サービスを受...

  • 休業損害

    「交通事故によって怪我をしてしまい、入院を余儀なくされてしまった。仕事を休まざるをえないが、この分の損害は請求することが...

  • 死亡事故

    ●死亡事故2018年の全国における交通事故の死者数は3532人と、減少傾向にありますが、依然多い状況が続いています。また...

  • 債務整理とは

    法的手段を講じるなどして借金の返済金額を少なくすることを「債務整理」といいます。 債務整理には、任意整理・個人...

  • モラハラする夫(妻)と離...

    モラハラとは、モラル・ハラスメントの略称であり、言葉や態度によって嫌がらせをする精神的な暴力を指します。モラハラの典型例...

よく検索されるキーワード

ページトップへ