0994-42-7830
対応時間
月~金 9:00~18:00 土 10:00~16:00
定休日
日・祝日

過失割合は誰が決めるのか/藤尾法律事務所

鹿屋市・曽於市で法律相談をするなら|藤尾法律事務所 > 交通事故 > 過失割合は誰が決めるのか

過失割合は誰が決めるのか

「被害を受けた交通事故について、自分には全く非がないと思っていたが、8対2の過失割合だと言われ、納得できないでいる。」
「追突事故に遭い、首を痛めて通院を続けている。過失割合は10対0だと思うが、どうすれば確かめられるだろうか。」
交通事故に遭われた方のなかには、このように過失割合についてお悩みになる方が多くいらっしゃいます。

 

このページでは、交通事故にまつわるテーマのなかから、過失割合についてご説明してまいります。

 

過失割合とは
交通事故における過失割合とは、当事者間の過失を割合として表したものです。
交通事故は、しばしば一方を加害者、もう一方を被害者として割り切れないような、双方に過失があったために発生することがあります。
このような場合に、損害賠償の算定と支払いを簡便に行うために、過失割合が用いられています。

 

過失割合に応じた過失相殺
交通事故の損害賠償請求は、過失割合に応じて双方の請求額が相殺されます。これを過失相殺といいます。

 

過失相殺について、実際に例を挙げて考えてみましょう。
Aさんの車にBさんの車が衝突する交通事故が発生したと仮定します。それぞれの損害は、Aさんが300万円でBさんが100万円でした。
このとき、AさんとBさんの過失割合が10対0の場合には、BさんからAさんに対してAさんの損害全額である300万円が支払われます。
しかし、AさんとBさんの過失割合が9対1の場合には、Aさんの300万円の損害のうち30万円はAさんが負担するべきものであり、また、Bさんの100万円のうちの10万円もAさんが負担するべきものとして考えられます。したがって、BさんからAさんに対しては、Aさんの300万円の損害のうち260万円が支払われることになります。

 

このように、過失割合によって、損害賠償の金額は大きく変わってしまうのです。

 

過失割合は誰が決めるのか
過失割合の決め方について、しばしば警察が決定していると考えていらっしゃる方がいます。
しかし、これは間違いです。
警察は、民事不介入の原則があり、民事上の問題については関与しないことになっています。こと過失割合については、損害賠償上の問題であるため、民事上の問題であり、警察が決定することはないのです。
ただし、警察が過失割合について何ら関係がないかというとそうではなく、交通事故が発生した状況を記した実況見分調書を作成し、これが過失割合の参考にされることは広く行われています。

 

では、一体誰が過失割合を決定しているかというと、一般的には保険会社が決定しています。
保険会社が、事故の状況について当事者から説明を受けるなどして過失割合の決定を行うということが、一般的となっています。
保険会社は、交通事故に対する多くのデータを保有しており、もめることはあっても、結果として少なくない方が保険会社が提示する過失割合を受け入れて示談を成立させています。

 

しかしながら、必ずしも保険会社の提示する過失割合が正しいとは限りません。
過失割合は、過去に発生した類似の交通事故の判例などを踏まえて判断するべきものであり、交通事故に対する知見と法令への理解が求められる領域です。
したがって、交通事故の過失割合に不満や疑問がある場合には、法律の専門家である弁護士へ相談することをおすすめします。

 

鹿児島県鹿屋市にある藤尾法律事務所は、鹿児島県鹿屋市を中心に、さまざまな法律問題に対応しております。
交通事故にまつわるお悩みなどでお困りの方は、まずは当事務所までお気軽にご相談ください。

当事務所が提供する基礎知識

  • 離婚の種類と手続き

    離婚を成立させる方法には、4つの種類が存在しており、手続きもそれぞれ異なります。 1つ目の離婚方法は、「協議離...

  • 財産分与とは

    「離婚したいが、離婚後の生活が金銭的に不安だ」。「離婚によって、今の財産がほとんど失われてしまうのではないか」。このよう...

  • 個人再生と自己破産の違い

    債務整理には複数の方法が存在します。 その中でも、裁判所を介して行う手続きになるのが、個人再生と自己破産の2つ...

  • 鹿屋市の遺産相続のご相談...

    鹿児島県鹿屋市にある藤尾法律事務所では、相続に関する様々な業務を取り扱っております。 例えば、遺言。遺言の作成...

  • 損害賠償

    ●損害賠償交通事故で被害者が加害者に損害賠償を請求する際にまず知っておくべきことは、損害賠償の対象となる損害の項目です。...

  • 不貞行為

    婚姻中の男女の不倫、通称「不貞行為」は、DVなどと同様、離婚に至る主な原因の1つだと言えます。 不貞行為は、法...

  • 交通事故のトラブルを弁護...

    ●交通事故のトラブルを弁護士に依頼するメリット 交通事故が発生した場合、多くの法律問題が発生し、それぞれ専門的...

  • 自己破産の復権とは

    債務整理の一つである自己破産をした場合、破産手続き開始決定を受けた者は「破産者」となって、職業・資格に一定の制約が生じて...

  • 離婚が認められる理由とは

    離婚にお悩みの方の中には、「協議離婚を成立させられる見込みがない」「法的な強制力がある手段で離婚を成立させたい」とお考え...

  • 事業承継

    「2025年までに127万社の中小企業が廃業する恐れがある。」中小企業の大廃業時代が来るということが新聞や経済誌などで盛...

よく検索されるキーワード

ページトップへ