0994-42-7830
対応時間
月~金 9:00~18:00 土 10:00~16:00
定休日
日・祝日

家族信託にはどんなメリット・デメリットがある?/藤尾法律事務所

鹿屋市・曽於市で法律相談をするなら|藤尾法律事務所 > 相続 > 家族信託にはどんなメリット・デメリットがある?

家族信託にはどんなメリット・デメリットがある?

家族信託とは、自身で財産を管理することが困難となった場合に備え、家族にその管理や処分を任せる制度を指します。
具体的には、財産を保有している委託者が、その管理を受託者に任せ、その際に発生した利益を受益者が得る、という仕組みになっています。

 

そのメリットには、以下の3点があります。

 

1点目は、本人の健康状態に関係なく財産の管理を行えることです。
体調の悪化や認知症などによって判断能力が低下し、本人の意思が不明瞭になった場合、本人名義の定期預金の解約や不動産の売却を行うことは非常に困難です。
しかし、この制度を利用すれば、受託者がその管理や処分を行うことができるのです。

 

2点目は、成年後見制度よりも柔軟な運用が可能となることです。
成年後見制度も判断能力が低下した際に財産の管理を任せる制度です。
ただ、この制度は本人の財産を守るということを主眼に置いているため、財産を減らす恐れのある投資などの行為は原則として行えません。
しかし、家族信託は本人の希望がある場合、受託者はその希望に沿った柔軟な運用が可能となります。

 

3点目は、遺言機能を備えていることです。
家族信託は、委託者と受託者が契約を結ぶことで行います。
そのため、本人が死亡した後に財産を引き継ぐ人の指定や、残された家族のために財産の管理を引き続き任せることも、契約書に記載することによって可能となるのです。

 

ただし、家族信託にも2点のデメリットがあります。

 

1点目は、受託者を決める際にトラブルが発生するリスクがあることです。
家族信託を行うことで、財産の名義が受託者に変更されることも多く、それに対して抵抗を感じる可能性があります。
また、他の相続人も受託者に指名されなかったことに対する不満を抱えたり、大きな権限を任される受託者に対して使い込みを疑うなど、トラブルの火種となることもあるのです。

 

2点目は、成年後見制度を用いなければ行えない行為があることです。
家族信託はその目的の主眼を財産の管理に置いており、受託者は委託者の病院への入院手続きや、施設への入居手続きを行う権限を有しておりません。
そのため、委託者の体調が悪化してこれらの手続きが必要になった場合にも、法定代理人としてこれらの契約を行えない場合があるのです。

 

家族信託は、健康な状態であるうちに自身の財産の管理を任せられる一方で、その内容がトラブルに発展してしまうケースも少なくありません。
専門家への相談をあらかじめ行うことで、このようなトラブルのリスクを減らしつつ、目的に沿った最適なものにすることができるのです。

 

鹿児島県鹿屋市にある藤尾法律事務所は、皆様からご相談を承っております。
さまざまな法律問題でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
お待ちしております。

当事務所が提供する基礎知識

  • 相続人調査

    故人の遺言書がある場合は、基本的にその遺言書の内容通りに相続を進めていくこととなります。遺言書がない場合は、遺産分割協議...

  • 休業損害

    「交通事故によって怪我をしてしまい、入院を余儀なくされてしまった。仕事を休まざるをえないが、この分の損害は請求することが...

  • 土地・建物に特化した財産...

    令和4年1月28日、「民法等の一部を改正する法律」が制定され、土地建物に特化した財産管理制度が新たに創設されることとなり...

  • 自己破産すると奨学金の返...

    自己破産すると、奨学金の返済はどうなるのでしょうか。 自己破産手続きを行った場合、他の借金と同じく、免責の許可...

  • 養育費の取り決めを公正証...

    離婚協議において養育費を確定した場合には、公正証書にて養育費についての事項を記載しておくことをおすすめしています。養育費...

  • 自己破産

    自己破産は、裁判所での手続きを経て、すべての債務を免責(返済義務の免除)して貰う債務整理の方法となります。免責を受けるこ...

  • 未払いの養育費の時効につ...

    離婚の際には、親権者は非親権者に対し、子どもの養育費を請求することができます。親権をとれなかった非親権者であっても、子ど...

  • 弁護士に借金問題を依頼す...

    法律の専門家である弁護士に借金問題を依頼するメリットは、主に3つあります。 ①取立をストップすることができる弁...

  • 離婚時の親権の決め方|父...

    親権とは、未成年の子がいる場合に、その子が成年して社会人となることができるように世話をして監護する「身上監護権」と、未成...

  • 所在等不明共有者の不動産...

    不動産を複数人で相続したり、共同購入したりした場合、不動産は共有状態にあります。このような場合において、不動産の管理行為...

よく検索されるキーワード

ページトップへ