0994-42-7830
対応時間
月~金 9:00~18:00 土 10:00~16:00
定休日
日・祝日

別居中に不倫された場合、慰謝料請求はできる?/藤尾法律事務所

鹿屋市・曽於市で法律相談をするなら|藤尾法律事務所 > 離婚 > 別居中に不倫された場合、慰謝料請求はできる?

別居中に不倫された場合、慰謝料請求はできる?

■不倫されれば原則的には慰謝料が発生する
夫婦には、配偶者以外の人と性的関係を結ばない義務(貞操義務)があります。そして、一般に不貞行為は、平穏な婚姻生活を破壊する行為であり、配偶者に精神的苦痛を与えるものと評価されます。そのため、不貞行為をした人は、原則的に、配偶者に対する損害賠償義務を負うことになります。この賠償金のことを、慰謝料といいます。

 

■夫婦関係が既に破綻していた場合には慰謝料は発生しない
不貞行為によって慰謝料が発生するのは、不貞行為によって平穏な婚姻関係が破壊され、配偶者に精神的苦痛を与えるからです。したがって、不貞行為が行われる以前から夫婦関係が破綻していたと認められた場合には、不貞行為によって精神的損害が生じたとは認められず、慰謝料は発生しません。

 

そのため、別居中の不貞行為が問題となる事例では、不貞行為をした当事者から、既に夫婦関係が破綻していた旨の反論がされることがあります。

 

夫婦関係が破綻していたか否かについては、客観的な事実をもとに、同居や協力関係、扶助関係があったかという視点から判断されます。例えば、入院等の理由がないのに長期間別居している場合や、離婚協議が進行していた場合には、夫婦関係の破綻が認められやすくなります。これに対して、同居していた場合や夫婦間でコミュニケーションをとっていた場合、離婚の意思を配偶者に伝えていなかった場合には、夫婦関係の破たんが否定されやすくなります。

 

夫婦関係の破綻が認められるか否かは、別居の有無から直ちに決まるようなものではなく、個別具体的な状況により総合的に判断されるため、注意が必要です。

当事務所が提供する基礎知識

  • 異母兄弟がいる場合の相続...

    異母兄弟姉妹、すなわち、母親が異なる兄弟姉妹がいるような場合、相続はどのように行われ、どのような点に注意をするべきなので...

  • 遺言書の種類と効力

    人の死によって、相続が開始します(民法882条)。故人の生前に仲の良かった家族が、自分の残した財産によって、相続争いを繰...

  • 【鹿屋市の弁護士が解説】...

    離婚を考えている方の中には、「裁判になるとどう進むのか」「どのくらいの期間がかかるのか」と不安を感じる方も多いと思います...

  • 交通事故の過失相殺とは?...

    交通事故に遭った際、加害者だけでなく被害者にも過失が認められることがあります。この「過失相殺」によって、賠償金が減額され...

  • 過払い金返還請求

    いま借金として抱えている債務の中には、本当は返済する必要のないものが紛れ込んでいる可能性があります。その代表的なものが「...

  • 慰謝料を請求できるケース

    婚姻生活において相手に与えられた精神的・肉体的苦痛を、金銭という形で表したもの。それが、離婚における「慰謝料」です。離婚...

  • 相続人調査

    故人の遺言書がある場合は、基本的にその遺言書の内容通りに相続を進めていくこととなります。遺言書がない場合は、遺産分割協議...

  • 親権と監護権

    離婚をお考えの方のうち、お子様をお持ちの方にとっては、頭を悩ませる重大な問題となるのが「親権と監護権」の問題です。親権と...

  • 過失割合

    ●過失割合交通事故で損害賠償請求をする際に、被害者にも過失があるとして賠償額が少なくなる場合があります。過失割合の認定が...

  • 債務整理とは

    法的手段を講じるなどして借金の返済金額を少なくすることを「債務整理」といいます。 債務整理には、任意整理・個人...

よく検索されるキーワード

ページトップへ